女子フリーの演技をするアリーナ・ザギトワ=樫山晃生撮影
(12日、平昌五輪・フィギュアスケート団体)
女子フリーで初出場のアリーナ・ザギトワ(ロシアからの五輪選手=OAR)が自己ベストを更新する158・08点で1位になり、個人戦に向け、弾みのつく結果になった。女子シングルの金メダル争いは、激しさを増している。
15歳ザギトワ、「完璧じゃない」でも圧勝 フィギュア
圧巻のメドベージェワ 復帰2戦目で世界最高81.06
今季シニアデビューしたばかりの15歳は、今季無敗で大舞台を迎えた。安定したジャンプと、流れるような華麗な演技が強みで、この日もノーミスだった。
特に基礎点が1・1倍になる演技後半に固めた7本のジャンプを全て成功。さらに難易度が高い3回転ルッツ―3回転ループは出来栄え点(GOE)で1・30点の加点がついた。両手を上げて跳ぶジャンプや、高くてきれいなジャンプを跳べるのも武器の一つだ。
ステップやスピンもすべて最高のレベル4で、GOEは合計で17・05点を稼いだ。表現力などを見る演技構成点では5項目すべてが9点台で、プログラムの完成度も上がっている。
団体の女子ショートプログラムでは、世界選手権2連覇中で18歳のエフゲニア・メドベージェワ(OAR)が自身の持つ世界歴代最高点を更新した。この日マークしたザギトワのフリーは、メドベージェワの持つ歴代最高点にあと2・38点に迫った得点だった。
同じモスクワのクラブで、女性コーチのトゥトベリゼ氏に教わる2人。1月の欧州選手権では、けがから復帰したメドベージェワがザギトワに敗れている。レベルの高い2人の直接対決。どちらに軍配が上がるか目が離せない。