小学生の女子児童を保護者に無断で自宅に連れ込んだとして、三重県警は16日、津市藤方、工員村井正樹容疑者(29)を未成年者拐取(かいしゅ)の容疑で緊急逮捕し、発表した。容疑を認めているという。小学生は同日未明、村井容疑者の自宅で保護された。けがはなかった。
津署によると、村井容疑者は15日午後10時40分ごろ、津市垂水の歩道を歩いていた市内の小学5年生の女児(10)に声をかけ、軽乗用車でアパートの自室に連れていった疑いがある。
署によると、女児は15日午後9時ごろ、母親と自宅で口論になり、パジャマ姿のまま家を飛び出したという。同日午後10時40分ごろ、「パジャマ姿の女児が歩いていて、不審な男が後をつけているようだ」と通行人から110番通報があった。周囲の防犯カメラの映像などから容疑者を特定し、捜査員が容疑者宅内に踏み込んで女児を保護したという。村井容疑者は「かわいそうに思ってアパートに連れてきた」と話しているという。