大桃珠生さんが発見された線路近くに置かれた献花台の前で手を合わせる人たち=2018年5月13日午前11時32分、新潟市西区、竹花徹朗撮影
新潟市西区の小学2年、大桃珠生(たまき)さん(7)が殺害されて線路上に遺棄された事件で、大桃さんの首付近には、縄やひもなどで絞められた痕がなかったことが捜査関係者への取材でわかった。新潟県警は、手または柔らかな物で首を絞められるなどした可能性もあるとみて調べている。事件は14日で発生から1週間。県警は、現場周辺で得た指紋などの物証を元に容疑者の特定を急ぐ。
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司法解剖の結果、大桃さんの死因は窒息死だった。捜査関係者によると、首を絞められるなどしたとみられるが、首には縄やひも状のもので絞めたときにつく特有の痕跡がなかったという。手または柔らかい素材のものなどで絞めるなどしたため、痕が残らなかったとみられる。事件に関わった人物が、ひもなどの凶器を用意していなかった可能性もある。県警は、口や鼻をふさいだ可能性なども視野に入れている。
事件発生から1週間。解決に向けた糸口はどこにあるのか。県警は容疑者につながる情報を集めている。
捜査関係者によると、7日午後3時すぎ、大桃さんが自宅から300メートルほど離れた踏切付近で自宅方向に1人で歩く姿が目撃されている。踏切から遺体発見現場までの約470メートルの線路沿いには、大桃さんの自宅に向かう直線道路と線路を隔てる高さ1・3メートル前後の柵があり、ここから複数の指紋が見つかっている。
事件とは無関係な指紋もあると…