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視覚障害ある女性らネットラジオ発信 距離越えつながる

作者:佚名  来源:asahi.com   更新:2018-5-15 9:06:40  点击:  切换到繁體中文

 

写真・図版


「プリンセス・ネットラジオ」を制作する長谷川栄美さん=2017年12月18日、東京都練馬区


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視覚障害のある女性たちがインターネットラジオで番組作りを続けている。障害者である前に、一人の女性。化粧やおしゃれを楽しめるよう背中を押そうと、当事者だから伝えられる情報発信を心がけている。


ほぼ2週間に1回配信


「こんにちは! 第15回の配信がスタートいたしました」


東京都練馬区のマンション。「プリンセス・ネットラジオ」の運営管理とパーソナリティーを担当する長谷川栄美(えみ)さん(41)が、ICレコーダーに語りかけていた。その後、録音したトークやインタビューをパソコンに取り込んで編集。番組は30分ほどで、ほぼ2週間に1回配信する。


長谷川さんは未熟児として生まれ、両目の視力を失った。大阪府内の視覚支援学校を卒業。同府高槻市の百貨店で従業員のマッサージをするヘルスキーパーとして勤務していた。


おしゃれが大好き。百貨店の化粧品カウンターや洋服売り場によく足を運ぶ。商品がどんな色合いなのか、どんな色が似合うのか。見えない自分に、分かりやすく説明してくれる店員は少ないと感じていた。


2016年4月、目が不自由でも自力でできる化粧法「ブラインドメイク」の講座を受けた。両手を左右均等の力で同時に動かすことでフルメイクができる。講座で知り合った視覚障害者も同じような悩みを持っていることがわかった。


ラジオ通じ友人できた


情報交換の場をつくりたい――。ネットラジオを思いついたのは、長谷川さん自身、熱心なリスナーだったからだ。「すてきな声だな」と聴き始めたのが、東京在住の柳田友和さん(36)が配信する「暇つぶしラジオ」。スマートフォンの音声読み上げ機能を使っていることから、柳田さんも視覚障害者であることを知った。


掲示板に書いたメッセージが番組で読み上げられたのをきっかけに、ミニコーナーのパーソナリティーを務めることに。他のリスナーから反響もあった。「会ったことはないのに、ラジオを通じて友人ができた」


16年10月、柳田さんに会うために上京。秘めていた思いを打ち明けた。新幹線に乗るのも大阪を離れるのも、告白するのも初めてだった。その後、プロポーズされ、昨年末から一緒に東京で生活している。


柳田さんからノウハウを学び、昨年11月からラジオ配信を開始。一緒に運営する他のメンバー6人も視覚障害がある。新潟や神奈川など住む場所も仕事も様々で、無料通信アプリ「LINE」で企画や分担を相談し合う。


番組を配信するホームページ(HP)には投稿欄もつくった。視覚障害者同士だけでなく、美容に携わる人たちとも広く交流したいという。


今は主にブラインドメイクを紹介する番組構成にしている。「メイクだけでなく、視覚障害のある女性たちが何かを始めてみようと思うきっかけになるような情報を届けたい」


プリンセス・ネットラジオは、日本ケアメイク協会のHP(


https://caremake.or.jp/


別ウインドウで開きます


)で聴くことができる。(大貫聡子、沢木香織)




 

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