宮内庁は25日、秋篠宮家の長女眞子さまの結婚延期をめぐる最近の週刊誌報道に対し、「(皇后さまが)驚き、悲しんでおられ、陛下も深くお心を痛めておられます」とする文章をホームページに掲載した。
眞子さまの結婚は今年11月に予定されていたが、相手の小室圭さんの家族の金銭トラブルなどが週刊誌で相次いで報じられた後の2月、宮内庁は、結婚を再来年に延期すると発表した。その後週刊誌では、関係者の話として、皇后さまが今回の結婚そのものへの懸念を口にしたり、宮家の対応に苦言を呈したりしたかのような記事が相次いで掲載された。
一連の報道に対し、宮内庁は、天皇、皇后両陛下が、眞子さまの結婚の問題について、宮内庁幹部らに感想などを話したことはなく、親族や友人らが話題にしたことも皆無だったと反論。掲載文によると、両陛下は「極力周囲の雑音から眞子さまを守り、静かな状況を保つ中で、眞子さまがご自分の考えを深められるよう助力なさる」ことを第一に考え、「首尾一貫このことに関し一切発言を慎まれてこられました」という。「沈黙に徹してこられた両陛下のお考えが無にされたことは余りにも残念」と強調した。
また、1993年に「数カ月に及ぶ謂(い)われない批判記事の連続」によって、皇后さまが何カ月も声が出なくなったことにも触れ、今回も「思いも寄らない様々な雑音」で皇后さまが悲しんでいると記した。(中田絢子、多田晃子)