国内合宿がスタートし、調整する岡崎(手前)と本田=長島一浩撮影
サッカー日本代表の「ビッグ3」と呼ばれる本田圭佑、香川真司、岡崎慎司の3人が、西野朗監督が選んだ日本代表候補27人に入りました。31日のガーナ戦の翌日、W杯ロシア大会に参加する23人に絞られます。
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「スポンサーの意向」
インターネット上では選考に対する批判が目立ちます。「ピークを過ぎた選手に期待できない」「成長株の若手を起用して欲しかった」「スポンサーの意向で選ばれた選手を応援する気になれない」。3人を外していたハリルホジッチ前監督を支持する意見もありました。
気になるのは「スポンサーの意向」という風評です。前監督が解任されたときも同じことがささやかれました。
いくつかの過去の取材経験を思い出しました。たとえば、1988年ソウル五輪出場を目指した日本代表を指揮した石井義信さんは生前、当時の日本代表の選考は、監督が全員を選べたわけではなかった、と言っていました。スポンサーの影響を受けた協会幹部の意向を聞き入れざるを得なかったという意味でした。
西野監督は就任時の記者会見で、選手選考を「趣向が偏ってしまう部分もあると思うが、有能なスタッフもたくさんいるので、違う意見も聞きながら」していくと語っています。
けがで欠場が長かった香川が選ばれたことが、「アディダスの契約選手だからとしか思えない」というファンの気持ちは理解できます。アディダスは日本サッカー協会のオフィシャルスポンサーで、2015年から8年間の契約は総額200億円を超えると言われています。日本代表の裏方スタッフにはアディダスの社員がいて、日本代表の背番号10はアディダスの契約選手に着せています。
それでは、西野監督はアディダスのために香川を選んだのでしょうか。そんな余裕があるようには、私には見えません。
選考から漏れた選手の中には、アディダスの選手もいました。今季ポルトガルで大活躍した中島翔哉です。アディダスが口をはさめるならば、売り出し中の中島も選んで欲しかったでしょう。
■青山起用にピン…