カジノを含む統合型リゾート(IR)実施法案を担当する石井啓一国土交通相に対する不信任決議案は15日午後の衆院本会議で、自民、公明両党などの反対多数で否決された。国民の理解が進んでいない法案を強引に押し通そうとしているとして、立憲民主党などが提出していた。
これを受け、与党は本会議終了後に衆院内閣委員会を開き、山際大志郎委員長(自民党)の職権で質疑を打ち切って採決を強行する。法案は19日に衆院を通過させ、20日までの会期を延長した上で、今国会での成立をめざす。
カジノをめぐっては、2016年12月にも今回の法案の前提になる「カジノ解禁法」で、自民党が衆院内閣委での採決を強行した。今国会では衆院厚生労働委での働き方改革関連法案に続く採決強行となる。