コロンビア戦の勝利を喜ぶサポーターたち=2018年6月19日午後10時52分、東京ドーム、越田省吾撮影
サッカー・ワールドカップ(W杯)ロシア大会で、初戦を金星で飾った日本。劣勢が予想された中での勝利だけに、盛り上がりへの期待が高まっている。
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東京・恵比寿のサッカーパブ「フットニック」には19日深夜の試合終了後、次戦以降の予約の問い合わせが相次いだ。店長の赤津槙之介さん(27)は「こんなに盛り上がらない大会は初めてと心配だったが、一変した」と驚く。
開幕前の12日にあったパラグアイ戦は、歓声もまばらで、新しいレプリカユニホーム姿の客も見かけなかった。W杯1次リーグ3試合中、予約で埋まったのはコロンビア戦だけ。それが初戦の勝利で激変。24日(日本時間25日午前0時)のセネガル戦、28日(同28日午後11時)のポーランド戦の予約が入りはじめ、問い合わせも寄せられているという。
東京都港区のスタジオで有料のパブリックビューイング(PV)会場を運営する会社によると、コロンビア戦の試合中から、次戦以降の予約が相次いでいる。セネガル戦では、全450席(1席3千円)のうち、19日だけで150席売れた。担当者は「コロンビア戦のPV会場で『次戦のチケットはどこで買えますか』と聞かれた。金星発進で、関心が高まり始めた」。
全国で「サッカーショップ加茂」を運営する加茂商事の担当者は「コロンビア戦でゴールを決めた大迫や香川のユニホームの在庫を増やすなどの対応が必要になるかも。そうしたらうれしい悲鳴です」と話す。「期待値の低かった人々が関心を持ち、売り上げも加速してくれれば」
東京・神田の三省堂書店神保町本店では、W杯前から1階にサッカーコーナーを設け、代表選手や監督の本を並べている。「正直、盛り上がりに欠けていた」と同店の担当者。「お客さんの年齢層が高いので、西野朗監督の本の人気が出るかも」と期待を寄せる。