ポーランド戦の前日練習に臨む日本代表の選手たち。中央は西野監督=関田航撮影
サッカーのワールドカップ(W杯)ロシア大会で日本代表は28日(日本時間同日午後11時開始)、1次リーグH組最終戦のポーランド戦に臨む。勝つか引き分けで、2大会ぶりの決勝トーナメント(T)進出を決められる。
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1勝1分けでH組首位に立って迎える第3戦。これまでより試合間隔が1日短い中3日の試合に向け、チームは回復に努めてきた。西野朗監督は「いい形で進んでいる。選手の疲れも半減している」。
チームは一体感が増している。練習では以前より、年齢やポジションの異なる選手が並んで話しながらランニングする姿が目につく。他国の試合を見て、意見を交わす機会も増えた。
過去のW杯では、ポーランドとの対戦経験はないが、欧州勢とは2勝3敗3分けとほぼ五分。19日にコロンビアに勝つまでは勝ちなしだった南米勢と比べれば、苦手意識はない。
加えて、いまの日本代表選手23人のうち、17人が欧州のクラブでプレーした経験がある。ポーランド代表の選手と対戦した機会も多く、特徴は把握しやすい。MF香川真司(29)は所属クラブで、エースFWレバンドフスキとかつて共にプレーし、DFピシュチェクとは今もチームメートだ。「(相手の癖など)情報はみんなに伝えられる。弱点もあり、そこを突いていきたい」
ポーランドは2連敗で、すでに1次リーグ敗退が決まっている。
日本に有利とみえる要素も多い分、油断はならない。27日の非公開練習後、チームで前回王者ドイツが韓国に敗れた試合をロッカールームで見た。MF乾貴士(30)は、「W杯に簡単な試合なんてひとつもない」。
DF長友佑都(31)も言う。「勘違いしてはいけないのは、僕たちは11人対11人の試合でまだ勝っていない。自分たちの実力を見つめねば、足元をすくわれる」
敗れれば、同時刻に行われるセネガル―コロンビア戦の結果次第で、敗退の可能性も残る。長友は、「もう1試合のことは考えず、勝って1位で決勝Tに進みたい。それが、本当に大きな自信になる」。(ボルゴグラード=藤木健)