記者会見する三遊亭小遊三さん。左は春風亭昇太さん=2018年7月3日午前、東京都新宿区、池永牧子撮影 からりとした口調、伸びた背筋――。2日に81歳で亡くなった落語家・桂歌丸さんの高座姿は、多くの観客の目に焼き付いたままだろう。歌丸さんが会長を務めた落語芸術協会が3日、東京都内で会見を開いた。副会長兼会長代行の三遊亭小遊三さん(71)、テレビ番組「笑点」の司会をバトンタッチした春風亭昇太さん(58)、同門の桂米助さん(70)、一番弟子の桂歌春さん(68)らめいめいが、在りし日の歌丸さんをしのんだ。 特集:「芸の虫で芸の鬼」桂歌丸さん死去 所狭しと集まった報道陣は約100人。会見は1時間余り続いた。「歌丸さんとの思い出」をきくと、昇太さんが話し出した。 「子どもの頃から見ていたスターさんだったので、とてもじゃないけど近寄りがたいところがあった。『笑点』では、僕があまり受けていなくても座布団くれたり、番組の画に入るように出番を増やしてくれたり。緊張している中で気を使って下さる歌丸師匠の姿が一番の思い出です。(司会を代わる時も)『昇太さんがやりたいよう、好きなようにやって下さい』と言って下さいました」 小遊三さんが続け、「晩年の円朝物に取り組む姿が後輩としては強烈に残っていまして。それも、完璧にやるんですね。これはちょっとまねできない。宴会でお盆片手に踊ったりとか、とてつもなくかわいらしい姿もあった。マージャンやるにしても姿勢を正して、前にクリスチャン・ディオールかなんかのハンカチを前へかけて『ロン』と言っていた姿が残っています。昭和40年代頭には『笑点』が大ヒットしてスターでした。寄席の時に師匠が入ってくると怖かったですね。ぴりぴりしましたから。厳しいところはしっかり厳しかった。従って私はなるべく寄りつかないようにしていました。師匠の言葉に『落語家というのは落語である以上、何でも出来なきゃいけない。全部出来て初めて噺家(はなしか)だ』。その言葉通りのことを出来ちゃった。もうお口をきかないのかなと思うと寂しいです」。 同門の弟弟子の米助さんは「一番最初に稽古を付けてくれたのが歌丸師匠で、『下宿屋』だった。情の厚い師匠でした」と言えば、総領弟子の歌春さんは、こう振り返った。「海外旅行がとても好きでした。公演で海外に行くと楽しそうにしておりまして、やはり日本にいると常に歌丸という目でみられていることから多少解放された喜びもあったのではないかと思います。お酒を一滴も飲めない師匠で、酔っ払いをとてもいやがっておりました。日本にいたら小言になるんでしょうけど、海外だと『あなたのお酒は陽気でいいね』と笑って許してもらいました」 ■最後に会っ… |
歌丸さん「俺が死にそうなのに…」ゆかりの4人がしのぶ
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