相次ぐ不祥事に揺れた財務省の新たな幹部人事が固まった。セクハラ問題で事務方トップの事務次官が辞任してから3カ月。後任人事は迷走を重ね、最後は不祥事が起きる前に本命とされていた岡本薫明(しげあき)主計局長の起用に落ち着いたが、再建に向けた道のりは険しい。
森友学園の公文書改ざん問題を受け、改ざん当時の理財局長だった佐川宣寿(のぶひさ)・前国税庁長官が3月に辞任。その混乱も収まらないまま、4月には自身のセクハラ問題で福田淳一・前事務次官も辞任に追い込まれ、財務省は次官級の「2トップ」が不在という異常事態に陥った。
「2人空席という状態は普通の…