積水ハウスは9月から、通常は無給の育児休業の最初の1カ月を「有給休暇」にする。収入減を気にする男性社員にも、長期の育休取得を促す狙いだ。同社は男性社員に対し、少なくとも1カ月以上の育休を取得するよう呼びかける。
同社の育休は、子どもが3歳になるまでに最長3年間取得できる。今回の有給休暇はそのうち最初の1カ月に充てることができ、分割取得も認める。これまでは、給料が支払われるのは最初の4日分だけだった。
同社はこれまでも男女問わず育休取得を勧めており、2017年度には男性社員の取得率が9割以上になった。だが取得期間は、女性が平均479日なのに対し、男性はわずか2日にとどまっていた。
このため新たに「1カ月以上」という日数の目標を定める。男性社員や上司に、育休取得の計画づくりの研修を実施するなど、社内の支援制度を整える。(中島嘉克)