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怒鳴らない、たたかないしつけ 犬山紙子さんらと考えた


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親が「しつけ」で子に体罰をすることを禁止する法案が今国会で成立する見通しだ。「子が口で言ってもきかない時、どうすればいいの?」という相談が朝日新聞「#ニュース4U」取材班に寄せられた。記者も、子どもをついたたいてしまうことがある。エッセイストの犬山紙子さんら子育てに悩む面々に参加を呼びかけ、「たたかない、怒鳴らない」子育てプログラムを受講してみた。


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体罰なくすため…参加者に「お題」


5月中旬、朝日新聞大阪本社の会議室に、ともに2歳の娘がいる犬山さんと朝日放送テレビアナウンサーの喜多ゆかりさん、7歳児と6歳児を「ワンオペ」で育てる母親の記者、一般の父母ら計10人が集まった。


「罰を与えなくても、子どものしつけはできる」。講師の森郁子さんが力を込めて話し始めた。国際NGO「セーブ・ザ・チルドレン」が、体罰などをなくすために開発した子育てプログラム「ポジティブ・ディシプリン」だ。


森さんは、さっそくお題を出した。


「いつもの朝。子どもが学校や園などに行く支度中だが、出かける時間はどんどん迫る。あなたが子どもに今すぐして欲しいことは?」


子への要求は短期目標「イライラしがち」


犬山さんは「朝ご飯。保育園に行くためにベビーカーに乗って欲しいけれど『三輪車に乗る』という日もある」と発言。森さんは「日常的な場面で親が子にして欲しいことの多くは短期目標。これで親はイライラしがち」と話す。


森さんは「子育ては、成人するまで約20年がかりの『プロジェクト』」といい、「何のために一大プロジェクトをするか。長期目標を確認しましょう」と呼びかけた。そして、「子どもが20歳になった時、どんな人になってほしいか」を書くことになった。


子どもが20歳になる姿を想像したことがなかった記者。いつも「人の気持ちを想像できる人になろう」と言っているので、その通り書いた。犬山さんは「自己肯定感がしっかりある人に」、喜多さんは「誰からも好かれる子に」と書いた。親たちの回答を前に、「長期目標を見据え、日々の積み重ねで何ができるのか親に問われている」と森さん。


菓子投げた娘の手をペチン、記者も


記者は前日、スーパーで「お菓子を買って」「ダメ」で長女(6)と口論に。菓子を元あった場所ではない棚に投げて返した娘の手をペチン。「人の気持ちを想像できる」が長期目標なのに、「相手が自分の言うことをきかなかったら暴力で解決していい、と娘に教えてしまったことになるのか」と感じた。


しつけをするのなら、「子どもが安心・安全を感じられる」状況で、「スーパーの元あった棚にお菓子を投げずに戻してきてください」などと具体的に伝えるほうが「学習しやすい」と森さんは言う。


また、子どもの発達の段階を知ることも大切だという。例えば、3歳児がスーパーで地団太を踏むのはよくあることと考えれば、「この子は特別悪い子?」「私は親失格?」などと思い込まずに済むという。


さらに森さんが問いかけた。「お兄ちゃんは3歳の時こうだったのに、妹は違うっていう経験はありませんか?」。人には「生まれ持った気質」があり、「いい悪いはなく、変えられもしない」という。


わが子の気質探り「ハッとした」


活動性、順応性、持続性、感情の強さ、規則性など計七つの項目で、自分と子どもの気質をそれぞれの参加者が探ってみた。それで「ハッとした」というのが喜多さん。活動的な喜多さんに対し、長女はじっくりタイプ。「『いつまでやっているの!』と怒る時があったが、この子はそういう気質なんだと思うことで、少し冷静になれそう」


プログラムの最後には、実際の子育ての場面を仮定して、対応をみなで考えた。「7歳のお子さんが、じっと座っていることができず、課題にとても時間がかかる」との連絡が学校から来た場合、子どもにどう話すか。森さんは「じっと座っていられない」のは、「勉強がわからない」「先生の授業がつまらない」「他の子のおしゃべりで集中できない」「椅子の高さが子どもにあっていない」など様々な理由が考えられることを話し、参加者が対応を議論した。


約2時間のプログラムはあっという間だったが、試行錯誤の子育ては続く。


プログラムの日の夜。喜多さんの娘は「お風呂に入りたくない!」と駄々をこねた。「いつもならお互いに好きなことを言い合って比較的短時間で娘の機嫌も直るのですが、私は『何て言ったら子どものためになるかな』と考えて黙ってしまった。娘もいつもと違う母親の様子に動揺して、結局めっちゃけんかしちゃった」


それでもプログラムを受けて、今後の自信につながったという。「娘が大きくなって、ぶつかり合う日も来ると思う。ピンチの時、ポジティブ・ディシプリンという引き出しを思い出すことで少し安心できる。肩に力を入れすぎず、楽しんで子育てしたい」


犬山さん「いろんな世代に悪影響知って欲しい」


犬山さんは娘に対して「自分が甘いんじゃないか」と、不安になる時があったというが、「子が安心・安全を感じられること」の大切さを聞いて納得した。プログラムの体験後、「いつもならさじを投げてしまいたくなるような、理不尽に見えてしまう子どものイヤイヤに対しても、言って聞かせることは無駄ではないはず、と思えるようになった」という。


「子どもへの体罰はいけないと思っていても、親や義父母など上の世代から『そういう時はたたきなさい』と言われて、自信を失う人もいる。いろんな世代に体罰の悪影響を知って欲しい」


「しつけのための体罰」半数超が容認


そもそも、子どものしつけで体罰を使う人は、どれぐらいいるのか。


公益社団法人「セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン」が2017年、全国の20歳以上の男女2万人を対象に実施した意識調査では、計56・7%がしつけのための体罰を容認していた。


内訳は、体罰を「積極的にすべきだ」(1・2%)、「必要に応じてすべきだ」(16・3%)、「他に手段がないと思った時のみすべきだ」(39・3%)だった。


具体的な体罰では、「こぶしで殴る」は9・4%が容認。「お尻をたたく」は最多の69・3%が容認した。


脳を萎縮させる研究結果も


厳しい体罰は脳を萎縮させるなどの研究結果がある。また、親の体罰を受けた子どもは「攻撃性」や「反社会的な行動」の増加、「精神的な問題の発生」など、望ましくない影響が大きいとの研究もあり、厚生労働省は「体罰は百害あって一利なし」と断言している。


親が「しつけ」と主張する行為で子どもが虐待死するケースも後を絶たず、1月に千葉県野田市で小4の女児が死亡した事件で、傷害致死罪などで起訴された父親も当初は「しつけだった」と供述していた。こうした事態を受け、政府は今国会に、親の体罰を禁止する法案を提出。安倍首相は「しつけを目的とするものであっても体罰は許されないということを法律の上でも、また国民の意識の上でも徹底し、虐待の根絶につなげてまいりたい」と国会で述べた。厚労省は今後、体罰の範囲をガイドラインで定めたり、体罰によらない子育てを啓発をしたりする方針だ。


育児不安、相談できる仕組みを


親が体罰の悪影響を知ることで体罰はなくなるのか。安梅勅江(あんめときえ)・筑波大教授(発達保健学)は「親だってストレスがたまる。親から子どもへの体罰を本当になくしたいなら、親をしっかりと支える社会の仕組みが必要」と話す。


保育園に子を通わせる保護者約1800人を対象にした14年の安梅教授らの調査では、園側が「虐待の疑いがある」とした保護者は、そうではない保護者に比べ、「保育園以外に子どもの面倒をみてくれる人がいない」という割合や、「不安や恐怖感に襲われる」という育児不安を抱える割合が5倍近かった。


安梅教授は「親に相談できる相手がいたり、いざという時に支えてくれる人がいたりすることがとても大切。子育て支援センターを充実したり、こうした場が苦手な親でも自宅から電話やラインで子育て相談ができたりするような様々な支援策をうっていく必要がある」と話す。



取材班とLINEでやりとりできます


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いぬやま・かみこ 1981年生まれ。エッセイスト。雑誌やテレビで幅広く活躍。児童虐待問題に声を上げるタレントチーム「こどものいのちはこどものもの」でも活動。著書に「負け美女 ルックスが仇(あだ)になる」(マガジンハウス)、「アドバイスかと思ったら呪いだった。」(ポプラ社)など。


きた・ゆかり 1981年生まれ。朝日放送テレビ(ABCテレビ)アナウンサー。ABCテレビの報道番組「キャスト」月曜日、ABCラジオ「喜多・西森のゆかいな金曜日!」に出演中。「ゆかいな金曜日!」のツイッターアカウントは、@yukainakinyoubi。


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