かつて親から虐待を受けた28歳の女性が今春、心理職として新たな一歩を踏み出した。里親と出会い、大学院で心理学を学び、自身の体験と向き合った。「言葉だけでなく表情や行動からSOSを察知したい」。子どもたちの心のケアにあたる。 職場は児童養護施設や乳児院。実の親と暮らせない子どもたちと一対一で向き合い、ままごとをしたり、ボールで遊んだり、絵を描いたりする。様々な遊びを通じて気持ちを受けとめる「遊戯療法」に取り組んでいる。 母子家庭で育った。母の口癖は「子どもを生まなきゃ私も自由だったのに」。「生んだのはお母さんなのに」と言い返すと掃除機のノズルで殴られ、息ができないほど布団で押さえつけられた。でも突然大泣きして謝る母を憎めなかった。 母は生活保護費を使い込み、たびたび電気や水道が止まった。自宅はゴミがあふれ、小学校では「服が汚い」といじめられた。弟のため、残った給食のパンを大量に持ち帰った。 状況は先生にも隠した。「ばれ… |
虐待の傷「消えないけど受け入れた」 28歳が心理職に
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