(27日、高校野球静岡大会決勝 常葉大菊川6―5島田商)
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「ノーサイン野球」を掲げる常葉大菊川が、走って打って勝ちきった。
一昨年、高橋監督が就任してからサインは完全になくなった。盗塁は走れると思った走者が打者とアイコンタクト。決勝はこれで6盗塁。緊迫した終盤でも果敢に決めて点に結びつけた。監督は「自分の意思で打席に立ったり、盗塁したりする方が成功率は上がると思います」。
打者は常に打つ気満々だ。九回2死一、二塁、今大会22打数18安打の1番奈良間は厳しい攻めで死球を受けた。続く東は「どうせ(奈良間は)敬遠されると思っていた」と心の準備はできていた。強いゴロで遊撃手のグラブをはじくサヨナラ打。主将の奈良間は「ノーサインでもやれることを証明できた」と胸を張った。(坂名信行)