自民党総裁選をめぐり、党内第3派閥の竹下派(55人)の参院側(21人)で、石破茂・元幹事長を支持する動きが出てきた。仮に石破氏支持に回れば、これまで石破派(20人)以外になかった議員票の固まりが石破氏に流れることになり、各派の支持を取り付けて圧勝での3選をめざす安倍晋三首相側の「石破包囲網」に、ほころびが生じる。
参院側の動きの背景には、政界引退後も竹下派に影響力のある青木幹雄・元参院議員会長の意向がある。
青木氏は25日、東京都内の事務所で、吉田博美・党参院幹事長と面会。首相の政権運営に批判的な青木氏は、参院竹下派を束ねる吉田氏に「総裁選では石破をやってほしい」と要請した。首相支持の参院議員もいるため、吉田氏は「そんなに簡単な話ではない」と即答せず、同派会長の竹下亘・党総務会長の方針に従う考えを示したという。
ただ、参院側にはかつて「参院…