客が出した三つのお題をもとに即興で噺(はなし)を作り、披露する。そんな噺家の“瞬発力”が試される落語会「落語ゼミ」が6日、大阪・天満天神繁昌亭で開かれる。
「三題噺」に挑むのは、桂米朝一門で勢いのある桂佐(さ)ん吉(きち)、桂鯛蔵(たいぞう)、桂米輝(よねき)。「バカバカしいことを真剣にというのが米朝師匠の教え。刺激し合って落語脳を鍛えたい」と佐ん吉が2人に呼びかけた。
始めに客席から三つのお題を募り、それらを全て織り込んだ噺を3人がそれぞれ仕立てて口演、出来栄えを競う。考える時間は1時間ほどだが、その間に古典落語を1席ずつ演じ、3人で音曲漫才もする。「苦しんでクタクタになる姿も含めて見てほしい」と鯛蔵。佐ん吉は「お客さんの言葉が落語に採り入れられ、後世に残るかも。落語家と共演するつもりで楽しんでいただければ」。
午後7時開演。2千円(当日2500円)。米朝事務所(06・6365・8281)。(深松真司)