自民党総裁選をめぐり、党内第3派閥の竹下派(55人)で、石破茂・元幹事長支持に向けた意見集約が進んでいる。竹下派会長の竹下亘・党総務会長は、石破氏支持の青木幹雄・元党参院議員会長と会談を重ねる。竹下派関係者は「青木氏と竹下氏の意見は一致している」と語り、竹下氏が石破氏を支持するとの見通しを示した。
参院竹下派、広がる石破支持 「竹下さんの方針に従う」
竹下氏は7月30、31両日、政界引退後も同派に強い影響力を持つ青木氏と会談し、総裁選への対応について協議を重ねた。同派関係者によると、青木氏は石破氏を支持する理由に来夏に控える参院選を挙げ、「政権運営の問題点も出ている。安倍(晋三)首相の独走ではなく、総裁選で議論を戦わせた方がいい」と話しているという。
また、竹下派の参院側21人を束ねる吉田博美・党参院幹事長も1日、青木氏の事務所を訪れた。青木氏から石破氏支持の要請を受けた吉田氏は7月31日に参院側の幹部会で今後の対応一任を取り付けている。1日も青木氏と昼食を取りながら、総裁選や参院選で意見交換した。吉田氏は最終的な対応は、竹下氏の判断に従う考えを示している。
一方、同派の衆院側は安倍首相…