自民党の杉田水脈衆院議員が同性カップルを念頭に「生産性がない」などと主張した問題。LGBT(性的少数者)の人権意識を欠いた主張はなぜ起きたのか。
自民党には、夫婦と複数の子どもがいる家族の形を「伝統的な家族」として重んじる議員が多い。選択的夫婦別姓にさえ「家族の崩壊につながる」との反発があり、同性愛者の権利擁護には否定的だった。
静観一転、首相に飛び火懸念「杉田水脈氏はチルドレン」
杉田水脈議員に自民党が指導 「配慮欠く」と異例の見解
15年、東京都渋谷区の同性パートナー公認制度をめぐって開かれた「家族の絆を守る特命委員会」では、「考えるだけでぞっとする」「嫌だと言う権利もある」と差別発言が続いた。
だが、性的少数者の権利保護を…