国民民主党の玉木雄一郎共同代表が9月の党代表選に立候補する意向を固めた。「対決より解決」「未来先取り政策」を掲げたが、通常国会では野党内の亀裂が表面化。党勢低迷に危機感を強める党内には対抗馬を立てる動きもある。
代表選は、来年の統一地方選や参院選に向けた党の立て直しが焦点だ。支持率は1%前後を推移し、党員・サポーター数は民進党時代の2017年度から3分の1に減少。党内では、「政権との対決姿勢を強めるべきだ」「野党共闘を積極的に進めるべきだ」と玉木氏の党運営に異論を唱えるグループが対抗馬の擁立を模索する。「党の分裂を招く対立は避けるべきだ」との声もあり、選挙戦になるかは不透明だ。大塚耕平共同代表は立候補しない考えを周囲に伝えている。
代表選は22日告示、9月4日投開票。国会議員と党員・サポーターの投票で決まる。(竹下由佳)