全国的な猛暑の影響などで値上がりしているキャベツやダイコンなどの野菜は、8月も高値が続きそうだ。農林水産省の3日の発表では、調査した14品目のうち9品目は、平年より2割以上高い値段で推移する見通しだ。北海道や東北の長雨もあり、牛乳などの生産の落ち込みも心配されている。
東京都練馬区のスーパー「アキダイ」の秋葉弘道社長は「本来は夏は野菜が安い時期なのですが」と渋い表情だ。
キャベツは一時よりやや値下げしたが、それでも平年の倍ぐらい。キュウリも1・5倍ぐらいの値段だ。暑いこの時期に需要が高まるミョウガなどの薬味も、値段が高めだという。
野菜の価格高騰を受けて、長崎ちゃんぽんのチェーン店を展開するリンガーハット(東京)は値上げを決めた。北海道と沖縄以外の店舗で10日から、主力商品を平均3・3%引き上げる。
農水省が価格見通しを毎月発表している14品目の野菜について、東京都中央卸売市場の1日時点の卸値を平年と比べると、ハクサイ(2・13倍)やキャベツ(2・04倍)、ダイコン(1・57倍)、ピーマン(同)が特に高い。レタス、キュウリ、トマト、ナス、ネギ、ホウレンソウも2~3割高かった。
ダイコンやキュウリ、トマトな…