スターバックスコーヒージャパンは28日、焙煎(ばいせん)所を併設した高級店「スターバックス リザーブ ロースタリー東京」を東京・中目黒にオープンする。米ニューヨークなどに次ぐ世界5番目の出店で、日本では初めて。体験型の店舗でブランドを強化する。
オープンを前に27日、報道機関に店内を公開した。
店舗は4階建てで、延べ床面積は約3千平方メートル。1階には大型の焙煎機が設置され、コーヒー豆の焙煎から袋詰めまでの過程が見られる。吹き抜けの4階まで貫く高さ17メートルの豆の貯蔵庫「キャスク」もある。
ウイスキーだるで寝かせた豆を使った「バレルエイジド コールド ブリュー」(税抜き1200円)など特徴ある100種類以上のコーヒーをそろえた。コーヒーの最低価格は税抜き580円で、「コーヒープレス」など通常のメニューもある。3階には、スターバックスとして日本初のバーが設けられ、ラガービール「テラスラガー」(税抜き900円)や期間限定のカクテルも楽しめる。4階にあるスペースは、30~40人が集うイベントやバリスタらの教育施設として利用される。
建築家の隈研吾氏が外観を担当し、木材を多用した明るい空間に仕上げた。桜の名所の目黒川に面しており、店内には桜の装飾も施され、日本の文化が感じられるようにした。水口貴文CEO(最高経営責任者)は「今までにない体験を届ける。コーヒーのワンダーランドにしたい」と話した。(長橋亮文)