29日に採択された主要20カ国・地域首脳会談(G20サミット)の首脳宣言で、「女児・女性教育及び訓練への支援を継続する」が明記された。安倍晋三首相は議長国記者会見で、政府として3年間で少なくとも400万人の途上国の女性に質の高い教育、人材育成の機会を提供することを表明した。
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首相は29日、女性施策に関するイベントに出席し、ノーベル平和賞を受賞したマララ・ユスフザイさんの名前を挙げ、「(女性の支援は)マララさんと約束したことでもある」と語った。首相は今年3月、来日したマララさんと会談した際、「全ての国の指導者に女性の教育に投資するよう働きかけてほしい」と要請されていた。(鬼原民幸)