エンジン点検の影響で欠航が頻発していた全日空は21日、冬ダイヤ(10月28日~来年3月30日分)を発表した。運航は前年同期比で国際線は同じ規模、国内線は微増となる見込みで、「欠航が相次ぐ状況は10月までで収束できる」(広報)と説明している。
ANA欠航、国内線は593便 1万5300人に影響
同社では使用する米ボーイング787型機のエンジン点検が必要となった影響で、7月から欠航が相次いでいた。冬ダイヤでは、点検の影響による運休・減便は、名古屋―上海など国際線3便にとどまる見込み。
また、同社は羽田空港の国内線の出発便に限り、12月1日から保安検査場を通過する締め切り時間を現在の「出発15分前」から「出発20分前」に早めると発表した。同空港第2ターミナルの拡張工事の影響で、搭乗口までの移動時間が長くかかるため。他の空港の締め切り時間は出発15分前のままだという。(北見英城)