高級ウイスキーの偽物を販売したとして、三重県警は21日、ともに古物店員の根本武明容疑者(29)=東京都中野区丸山2丁目=と笹川裕容疑者(26)=東京都渋谷区本町1丁目=を商標法違反と詐欺の疑いで逮捕し、発表した。2人は容疑を一部否認しているという。
県警によると2人の逮捕容疑は、2017年6~7月ごろ、フリーマーケットアプリで偽の「サントリーウイスキー響30年」を出品し、仙台市の男性に4回に分けて計5本を売って計99万円をだまし取り、サントリーホールディングスの商標権を侵害したというもの。中身は他のウイスキーだったという。根本容疑者は「偽物を売ったことに間違いはないが、売ったときには偽物とは知らなかった」、笹川容疑者は「偽物と知った上で売ったことに間違いはないが、人をだまそうという意思はなかった」と供述しているという。
県警によると、正規品の定価は1本12万5千円。インターネット上では40万~50万円で取引がされているが、2人は仙台市の男性に19万~20万円で販売していた。ほぼ同時期に三重県四日市市の男性が根本容疑者らから容疑と同じ商品を購入後返品し、警察に相談していた。