韓国の財閥グループを巡る贈収賄事件などで、収賄や職権乱用の罪に問われた前大統領の朴槿恵(パククネ)被告(66)の控訴審で、ソウル高裁は24日、被告に懲役25年、罰金200億ウォン(約20億円)の実刑判決を言い渡した。一審は懲役24年、罰金180億ウォンの判決だった。
朴被告は昨年3月に大統領を弾劾(だんがい)・罷免(ひめん)され、拘置所に収容されている。一審の途中から出廷を拒み、この日も欠席した。高裁は判決理由で「正当な理由なく出廷を拒否し、真実を明らかにする国民の願いに背いた。厳しい刑が避けられない」と指摘した。
一審判決は、朴被告について、支援者のチェ・スンシル被告らと共謀し、韓国最大の財閥サムスングループから約73億ウォンの賄賂を受け取ったり、財閥ロッテグループに圧力をかけてスポーツ財団に70億ウォンを出資させたりしたとして有罪とした。朴政権に批判的な芸術家らのリストを作り政府の支援対象から外した「ブラックリスト事件」についても職権乱用罪などで有罪とした。
この日は、チェ氏に懲役20年…