スポンサーは自分、というインターネット上の「ラジオ局」が盛況だという。パーソナリティーもゲストも、わざわざお金を払って話しにやってくる。なぜなのか。
取材のきっかけは昨年12月、中村彰さん(70)=大阪府茨木市=との出会いだった。元地方紙の新聞記者で、女性解放運動のウーマンリブと対となる「メンズリブ」を唱えてジェンダーの運動を30年以上続けてきた。定年後の男性の生きづらさについて考えを聞こうと訪ねると、中村さんはちょっと照れながら「こんなこともやっているんですよ」ともう1枚の名刺をくれた。
「絶倫戎(ぜつりんえびす)」
「ホンマルラジオ」というインターネットラジオ局で、最年長のパーソナリティーなのだという。これまで、風俗を業とする女性、性教育に取り組む産婦人科医、不倫カウンセラーらをゲストに招き、ともに出資して、30分の番組を作ってきたそうだ。
■「性って欠かせ…