北朝鮮で日本人観光客の男性が拘束されていた問題で、朝鮮中央通信の日本語版ホームページは27日までに、男性の漢字名を「杉本倫孝」氏と伝えた。同通信は26日夜、スギモト・トモユキ氏を国外に追放すると報道していた。北朝鮮は杉本氏が日本政府とは無関係と判断した模様で、日朝関係に影響はない見通しだ。
同通信は25日付の発表として、日本人観光客として最近訪朝した杉本氏が北朝鮮の法律に違反する犯罪を働き、当該機関の取り締まりを受けて調査を受けたと報道。「人道主義の原則に従って寛大に許してやり、国外に追放することにした」と伝えた。
北朝鮮は杉本氏の年齢や職業、追放の時期などについて明らかにしていない。複数の日朝関係筋によれば、北朝鮮当局は、杉本氏が訪朝前に日本政府と接触した事実がないことを確認した模様だ。
同筋の一人は「政治背景がない…