トランプ米大統領は23日、米FOXテレビのインタビューでセッションズ司法長官について、「司法省を全くコントロールできていない」と批判した。自身の元個人弁護士マイケル・コーエン氏が選挙資金法違反などの罪で起訴され、捜査当局との司法取引に応じたことへの不満をあらわにした形だ。米議会ではセッションズ氏の更迭論が再燃している。
トランプ氏はセッションズ氏について「彼に(司法長官の)職を与えたのは、忠誠心を感じたからだ。(選挙の)初めからの私の支持者だった」と任命経緯を振り返った。トランプ氏は、セッションズ氏が自身のロシア側との接触を理由に昨年3月、ロシア疑惑の捜査に関与しないと宣言したことを再度批判した。
コーエン氏はトランプ氏の懐刀として約10年間、個人弁護士を務めていた。司法取引によって、トランプ氏の他の「違法行為」についてマラー特別検察官に証言する可能性もある。マラー氏が議会に報告書を送り、大統領の弾劾(だんがい)訴追に発展する可能性もある。
トランプ氏は「もし弾劾されれば、市場は大暴落し、皆が非常に貧しくなるだろう」と牽制(けんせい)。「すばらしい仕事をしている人間をどうやって弾劾するというのだ」と語った。
一方のセッションズ氏は23日…