北朝鮮の朝鮮中央通信は26日、同国を最近訪問した日本人観光客が罪を犯したとして関係機関の取り調べを受けていたが、人道主義の原則に基づき国外追放すると決めたと報じた。
同通信は日本人の名前を「スギモト・トモユキ」と伝えた。今月、海外の旅行会社が企画したツアーで北朝鮮に入り、西部の南浦(ナムポ)で現地当局に拘束された30代の日本人男性のことを指すとみられる。どんな法律に違反したのかや、取り調べをした日時、国外追放の時期については明らかにしていない。
同通信は「人道主義の原則に従って、寛大に許して国外に追放すると決めた」と言及した。
北朝鮮では1999年、元新聞記者がスパイ容疑で拘束され、約2年間抑留されたことがある。(ソウル=武田肇)