兵庫県尼崎市のJR立花駅の救護室で、酒に酔った女性に性的暴行をしたとして、県警は27日、JR西日本社員で駅員だった南中(みなみなか)翔太容疑者(23)=兵庫県三田市福島=を準強制性交等の疑いで逮捕し、発表した。「介抱はしたが、そうした行為はしていない」と否認しているという。
尼崎北署によると、南中容疑者は立花駅で勤務中だった7月31日午前1時10分~同55分ごろ、駅の事務室内にある救護室で、泥酔して抵抗できない状態にあった20代女性に性的暴行をした疑いがある。JR西日本は今月3日に南中容疑者を懲戒解雇した。
女性はこの直前、駅構内で座り込んでいたため、複数の駅員が救護室に運び込んでいた。署は防犯カメラの映像などから、その後、南中容疑者と女性が2人きりになったとみている。同日未明に近くのコンビニエンスストアで泣いている女性に店員が気づいて声をかけ、110番通報した。
JR西日本によると、南中容疑者は改札業務などを担当する駅員だった。聞き取り調査に「女性に過度の接触があった」と話したため懲戒解雇にしたという。同社は「元社員が逮捕されたことは大変遺憾で深くおわびする。今後、社員教育を一層強化するなど再発防止策を徹底する」とのコメントを出した。