(28日、阪神0―1ヤクルト)
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長期ロードを12勝12敗の五分で終え、ほぼ1カ月ぶりの甲子園。だが、今季の阪神は本拠で弱い。1点が遠く、これで16勝26敗1分けだ。「どうしても勝ちたかったけどね」。金本監督の声にも力がなかった。
相変わらず、あと一本が出ない。九回は抑えの石山を攻め、1死一、三塁まで追い込んだ。外野フライを打ち上げればよかったが、6番の大山は平凡な遊飛。俊介も一飛に終わった。「(大山は)外野フライは打ってくれるかな、というのはあったから」。指揮官の落胆は大きかった。得点圏に走者を置いた二、七回の好機では好調の梅野が倒れた。
仕切り直しの一戦にするはずだった。前日にロサリオを2軍降格させ、この日は右ひじ痛から復帰の陽川を即5番で起用。年俸3億円超の助っ人に見切りをつけ、勝ちにこだわるという金本監督の意思表示に他ならない。
長期ロード最終戦となった26日の巨人戦では、八回に5点差をひっくり返した。その勢いが、本拠に戻った途端に途絶えてしまう。甲子園では43試合で129得点。1試合平均でちょうど3得点で、投手は2点以内に抑えないと勝てない。今季のチーム本塁打66本はリーグ最下位で、甲子園では12本。逆に相手には29発を打たれている。
9月15日まで、広島と敵地で3連戦がある以外は全て甲子園でのホームゲームだ。このままでは、3位さえ遠のいてしまう。(伊藤雅哉)