(28日 高校日本代表3―7大学日本代表)
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格上の大学生が相手でも、高校日本代表の誇る「二刀流」は輝いた。
高校代表の永田監督が打線に出した指示は、「150キロ近い球がくる。失敗してもいいから振って合わせろ」。最初に実践したのが、5番右翼で先発した根尾だった。
二回、外角にきたファーストストライクを左前へ。チーム初安打で味方を勇気づけると、6点を追う五回は初球だった。140キロの直球をセンターへ。ライナー性の打球が中堅手の頭上を悠々と越えていく。快足を飛ばし、三塁打に。「甘い球を1球で仕留められた」。甲子園で使用した金属ではなく、木製バットでも長打が打てると示した。
そして八回にはマウンドへ。148キロの直球とスライダーで三者凡退に。力も技術も上の相手打線を手玉にとったが、「甘い球もあった。まだまだです」。おごらない根尾が頼もしい。(小俣勇貴)