防衛省と自衛隊の幹部が集まる「自衛隊高級幹部会同」が3日午前、東京・市谷の同省であった。安倍晋三首相は訓示で「全ての自衛隊員が強い誇りを持って任務を全うできる環境を整えるのは、今を生きる政治家の責任。私はその責任をしっかり果たしていく決意だ」と述べ、自衛隊を明記する憲法改正への意欲を改めて示した。
首相はまた、北朝鮮の核・ミサイル問題や中国の海洋進出などを念頭に、「我が国を取り巻く安全保障環境は我々が想定したよりも格段に速いスピードで厳しさを増している」と指摘した。
サイバー空間や宇宙など新たな領域での防衛力強化が「死活的に重要」とし、「防衛体制の変革は、待ったなし。新たな防衛力の完成を10年や15年かけて実現するようなスピード感からは完全に脱却しなければならない」と強調した。