ニュースアプリが繰り出す「次の一手」に向け、アプリを運営する各社のキーマンは何を思うのか。ニュースアプリでは老舗のグノシーは、クーポンやライブ動画などに幅を広げる。7月にはテーマを絞った「バーティカルメディア」事業や、仮想通貨などの基盤技術であるブロックチェーン事業への参入も表明した。8月末に運営会社Gunosyの最高経営責任者(CEO)に就いた竹谷祐哉氏に、今後の事業戦略を聞いた。
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ニュースアプリ、次はどうする? 賞金山分けやドラマも
――7月の会見で「ニュースアプリ市場の拡大は考えづらい」との発言がありました。グノシーの月間利用者はここ2年横ばいです。市場の先行きをどうみていますか。
「(2013年1月に)グノシーのサービスを始めた頃は、複数の記事を一つのアプリで読むことができるサービスが少なく、ユーザーのニーズに刺さって、大きく成長ができました。そこから6年弱がたち、いまはその体験に新規性があるとは言いがたい。今までと変わらないアプローチでは、当社のサービスが大きくなることは難しいと思うが、これで成長が止まるかという問いに対しては、まだまだいろいろやり方があると考えています」
――具体的にはどんなことを考えていますか。最近はクーポンやクイズ大会のライブ動画など、いわゆる「ニュース」とは異なるコンテンツを増やしています。
「ニュースの定義を広く捉え、…