インターネット通販大手のアマゾンジャパン合同会社は4日、大阪府茨木市の物流拠点を報道陣に公開した。ロボットが自動で商品棚を運ぶ最先端の施設で、人が棚の間を行き来する必要がない。物流拠点での荷受けや荷出しを効率化することで利用者への配送を速めている。
4月に本格稼働を始めたこの物流拠点は同社が「アマゾン ロボティクス」と呼ぶ最新の拠点で、神奈川県川崎市に続き国内2カ所目となる。車輪の付いた薄型ロボットの上に黄色い商品棚が載り、商品の入荷や利用者からの注文をもとに自動で倉庫内を移動する。秒速は1・7メートルで、最大約567キログラムの商品を載せられる。川崎市の工場に導入しているものよりも積載可能な重量が200キロ以上も増え、効率が上がっているという。
従業員は所定の場所から移動する必要がなく、システムに従って目の前に来た商品棚から必要な商品を取り出し、出荷用の箱に商品を移すだけ。ロボットが全てを管理する商品棚のスペースはフェンスで区切られており、人はそもそも立ち入らないため、安全性も向上しているという。(久保田侑暉)