KDDI(au)は13日、携帯電話の通信料を最大4割値下げする新たな料金プランを発表した。6月1日から適用する。NTTドコモも同月から最大4割値下げする新プランを4月に公表しており、これに追随した形だ。
最も安くなるのは、データ使用量が少ない利用者だ。20ギガバイトを上限に利用した分だけを5段階で払う「ピタットプラン」に家族3人以上で契約する家族割引を組み合わせると、通信量が月1ギガバイト以下の場合は、1人あたりの通信料は従来より約3割安い税抜き1980円となる。
新設の「フラットプラン7プラス」は、同社の過去の同じようなプランと比べて4割値下げとなる。データ使用量は月7ギガバイトが上限で、家族割引で月3480円となる。
また、高速移動通信方式「5G」の時代を見越して、使用データ上限なしの使い放題プランを設けた。今夏に提供を始める。家族割引との組み合わせで月5980円となる。同社によると、データ上限なしのプランは国内初という。
改正電気通信事業法が10日に成立し、今秋には携帯会社が一定期間の通信契約を条件に、スマートフォンなどの端末代を割り引く「セット販売」が禁じられる。auは2年前から分離プランを導入していたが、新プランの導入ですべてが分離プランとなる。(井上亮)