(4日、プロ野球 西武7-3日本ハム)
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西武の多和田が踏ん張った。日本ハムを相手に六回途中を3失点。約1カ月ぶりの白星はパ・リーグトップのボルシンガー(ロ)に並ぶ13勝目になった。
一回、いきなり4番中田に2ランを許したが、ここでずるずると崩れなかった。「状態は悪い。大量失点だけは気をつけよう」。二回以降も毎回安打を打たれたが、内、外とうまく突いて、要所を締めた。
気持ちの切り替えが功を奏したのが五回だ。1点を失い、なお1死一塁で再び中田を迎えた。ここでも3―1とカウントを悪くしたが、外角低めの直球で三ゴロに。続くレアードも外角へ直球を投じて、見逃し三振で切り抜けた。
前のカードでオリックスに2連敗し、2位ソフトバンクとのゲーム差が4まで縮まった中での試合だった。自身も直近の3試合とも5失点以上。8月28日には第1子となる長男が生まれ、これ以上ふがいない姿は見せられなかった。
今季の防御率はいまだに4点台で、野手の援護で勝てているのは重々承知だ。「自分の力で1勝でも多く勝てるよう、残り試合気持ちを込めて投げたい」。25歳の右腕がラストスパートへ思いを強くした。(大坂尚子)