6日未明に起きた北海道胆振(いぶり)地方を震源とする最大震度7の地震を受け、プロ野球・日本ハムの栗山英樹監督や選手らが7日、球団の公式ツイッター(@FightersPR)に被災者へのメッセージ動画を寄せた。チームはこの日、8日からの楽天3連戦(楽天生命パーク宮城)に備え、空路で仙台入りした。
選手会長の中島卓也選手は被災した人たちへ「こういう状況で野球をしていいのかどうかわかりませんが、野球を通してみなさんに勇気を与えられると信じています」と思いを語った。北海道・七飯町出身の鍵谷陽平投手は「まだまだ野球を見るような状況ではないと思いますが、僕たちも色々な思いを背負いながら試合に臨んでいきます。少しでも皆さんの心の支えというか、力になれればと思うし、今すぐじゃなくても、1週間後、2週間後、1カ月後、皆さんと笑っていられるように僕たちも一生懸命、がんばります」とのメッセージを送った。
チームは5日に旭川での西武戦を終え、札幌に戻り被災した。1年目の清宮幸太郎選手らは、札幌市内の寮で被災したという。動画で清宮は「ファイターズが掲げている『北海道プライド』を胸に、一緒にこの困難を乗り越えていきましょう」と呼びかけた。
チームは6日に仙台入りする予定だったが、新千歳空港が地震の影響で閉鎖され、移動できなくなった。このため7日に予定されていた試合は、10日午後6時からに変更。日本ハムにとって被災後最初の試合は、8日午後2時から行われる予定だ。