自民党総裁選が7日午前告示され、連続3選をめざす現職総裁の安倍晋三首相(63)と、石破茂・元幹事長(61)が立候補を届け出た。6年ぶりの選挙戦は、2人の一騎打ちが確定した。
特集「安倍×石破 二人が見る日本―自民党総裁選2018」
5年9カ月に及ぶ首相の政権運営の評価のほか、首相の政治姿勢や憲法改正などが争点となる。20日に投開票され、新総裁が選出される。
北海道で発生した地震を受け、自民党は7~9日に予定していた共同記者会見や党主催演説会などの活動自粛を決定。会見などは10日以降に先送りされる。
首相は7日午前、首相官邸で地震対策の関係閣僚会議などに出席。記者団が立候補届け出後の取材を求めたが、災害対応を理由に応じなかった。選挙戦では、経済政策「アベノミクス」の成果や、トランプ米大統領と親密な関係を築くなど外交での実績を強調し、政権の継続を訴える方針だ。
石破氏は陣営による届け出後、記者団に「(首相と)方向性は一緒だが、手法、物事への危機認識が違う」と語った。選挙戦では森友・加計学園問題を念頭に行政の信頼回復に取り組む姿勢を強調するほか、地方に軸足を置く「ポストアベノミクス」も提唱する。
総裁選は、衆参両院の議長を除く党所属国会議員票405票と、104万人の党員・党友による地方票405票の計810票で争われる。国会議員票では首相が圧倒的に有利な情勢。石破氏は地方票での巻き返しを狙っている。
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7日に告示された自民党総裁選に立候補を届け出た安倍晋三首相と石破茂・元幹事長の推薦人名簿は以下の通り。丸数字は当選回数、参は参院議員。敬称略。
◆安倍晋三 【細田派】衛藤征士郎⑫、橋本聖子④参、高階恵美子②参、羽生田俊①参【麻生派】甘利明⑫、有村治子③参、塚田一郎②参【竹下派】渡辺博道⑦、佐藤正久②参【岸田派】宮腰光寛⑧、堀内詔子③、水落敏栄③参【二階派】平沢勝栄⑧、大岡敏孝③、三木亨①参【石原派】坂本哲志⑥、石原宏高④【谷垣グループ】遠藤利明⑧【無派閥】柘植芳文①参、青山繁晴①参
◆石破茂 【竹下派】尾辻秀久⑤参、松村祥史③参、石井準一②参、青木一彦②参、島田三郎①参【石破派】伊藤達也⑧、田村憲久⑧、古川禎久⑥、赤沢亮正⑤、平将明⑤、福山守③、田所嘉徳③、神山佐市③、冨樫博之③、舞立昇治①参、中西哲①参【谷垣グループ】中谷元⑩【無派閥】村上誠一郎⑪、渡海紀三朗⑨、橘慶一郎④