老後に介護されることに備え、デリケートゾーンの脱毛を行う「介護脱毛」を始める40~60代の女性が増えている。「少しでも清潔に」「介護者に不快感を与えないように」。親を介護した経験などから自身の将来を見据え、クリニックやエステサロンの顧客数が増えているという。
「少しでも清潔に保ちたい」。東京都の中村英理さん(60)は、昨年末ごろから都内のクリニックで介護脱毛を始めた。きっかけは両親の介護。2年前に94歳で亡くなった父親のおむつを取り換える中で「汚れたおしりを拭く時に、脱毛が大事だと思った」と振り返る。
自身が将来、介護施設に入ることを想定して「介護してくれる相手に少しでも不快な思いをさせたくない」と、介護脱毛を決意した。細菌の繁殖なども抑えられると考え、「衛生面や、エチケットのためにも『やっておかないと』と思いました」と話す。
エステティックサロン「TBC…