お酒も進み、会話が盛り上がる=東京都豊島区、飯塚悟撮影
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「誰でも居酒屋」。そんな名前の飲み会が東京・池袋などで定期的に開かれている。常連さんは50代、60代の若年認知症の人だ。昨年2月に始まって、ほぼ月1ペース。いろいろな人が顔をだして、結構繁盛している。
【連載】認知症とともに
若年認知症
65歳未満で発症する認知症で、全国に4万人近くいると言われる。新オレンジプラン(認知症の国家戦略)では、就労や社会参加の支援など、若年認知症施策の強化が柱の一つとなっている。
「ハイボール、濃いめね」。満面の笑みで飲み物を注文するのは、現役時代は大手化粧品会社に勤めていた男性(67)だ。3年前に認知症と診断された。
酒席では陽気な盛り上げ役だ。少しお酒が進むと「昔おれが認知症だった時……」と話し始めて、同じ認知症の飲み仲間から「今もでしょ」と突っ込まれ、「あれ?」。みんなが笑いに包まれる。
診断直後は苦しんだ。風呂に入…