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味覚をなくした料理人 死を考えた僕、涙の叫びが変えた

作者:佚名  来源:本站原创   更新:2018-12-25 14:00:07  点击:  切换到繁體中文

 

料理人として店を構えようとしていた4年前、アルツハイマー病と診断された長崎県佐世保市の福田人志さん(56)。泥沼のような絶望から抜け出したきっかけは、そばで支えてくれた女性が、涙とともに叫んだ一言でした。


【連載】認知症とともに



認知症とともに 本人の思い:9


認知症の人が自らの言葉で胸のうちを語る「本人の思い」。特集「認知症とともに」の連載で、原則月1回配信しています。



〈55歳で料理店を開くという夢。共同経営者で女将(おかみ)になるはずだったのは中倉美智子さん(64)。20年以上暮らす下宿の大家さんで、家族同様の関係だ。2人で器選びなどを進めていた矢先、体調に異変があった〉


料理人として味覚には自信がありました。ところが病気になって、その味覚がおかしくなり、味つけがわからなくなった。診断後は、準備したレシピも器も意味のないゴミになった気がしました。人生の道が途切れ、がけから落ちた気持ちでした。収入もない、誰の役にも立たない、「ない、ない、ない」と思い詰めた。主治医に「狂いそうだから精神科に入院させてください」と自分で訴えたこともありました。


〈ソファから身動きもできない、自暴自棄の日々。会話はろれつがまわらず、入浴の仕方もわからなくなった。気に障ると物を投げつけ、大声で叫んだ。ある日、「死なせて」と繰り返す福田さんを中倉さんが怒鳴りつけた〉


泣きながら言われた「命はね、…



 

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