安倍晋三首相は19日に出演した自民党のインターネット番組で、党総裁選で3選された場合の党役員人事や内閣改造について「適材適所であり、同じチームとしてチームワークを保ちつつ、前に進んでいくことができる人事を考えていきたい」と語った。
総裁選の討論会などで、憲法改正や経済政策などをめぐる首相と石破茂・元幹事長の考え方の違いが鮮明になっている。首相はこうしたことを念頭に、「同じチームとして、同じ方向に向かっていけないとダメだと思う」と強調した。
来年10月の消費税率10%への引き上げについては、「できれば上げたくないが、昨年の総選挙でお約束した幼児教育の無償化や真に必要な子どもたちの高等教育無償化のために上げなければならない」と述べた。消費増税に伴う景気の冷え込みを回避するため、「来年は思い切って財政出動も含めて対策をやっていきたい」との方針を表明。「車や家といった耐久消費財の消費が落ちないような対策を打っていきたい。商店街や小規模事業所の売り上げが落ちないように様々な対応をしていきたい」と話した。