フィギュアスケートのオータム・クラシックが20日(日本時間21日)、カナダ・トロント郊外のオークビルで開幕する。ソチ、平昌と五輪2連覇を果たした男子シングルの羽生結弦(ANA)にとっては、今季初戦。一新したプログラムで、新方式の採点に臨む。
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今季から技の完成度を重視する採点になり、フリーの演技時間は4分半から4分と短くなった。8月末、拠点にしているトロントでの公開練習のとき、羽生は「実は4分のほうがきついっていうのは最近感じている。30秒なくなって、忙しくなった。いろいろと研究しながらプログラムを作んなきゃなと思っています」と話し、演技を成熟させるのに余念がなかった。
指導するブライアン・オーサー・コーチは「2度も五輪を制した金メダリストなのに、またリンクに戻ってくるなんて驚くべきことだ。彼(羽生)は挑戦を愛している。新しいSP、フリー、そしてルールも新しくなり、よかったかもしれない」。新生・羽生を期待している。
男子シングルのSPは日本時間の22日未明から始まる。大会の女子シングルには3月の世界選手権で銀メダルを獲得した樋口新葉(東京・開智日本橋学園高)と、松田悠良(中京大)、平昌五輪銀メダルのエフゲニア・メドベージェワ(ロシア)も出場する。(山下弘展)