フィギュアスケートのオータム・クラシックが20日(日本時間21日)、カナダ・トロント郊外のオークビルで開幕した。女子ショートプログラム(SP)は、平昌(ピョンチャン)五輪銀メダルのエフゲニア・メドベージェワ(ロシア)が70・98点で首位に立った。昨季の世界選手権2位の樋口新葉(東京・開智日本橋学園高)は57・54点で4位、松田悠良(中京大)は47・75点で12位でスタートした。
21日(同22日)は男子のSPがあり、ソチ、平昌と五輪2連覇の羽生結弦(ANA)が登場する。
得点は伸び悩むが…
失意の平昌五輪から半年余り。メドベージェワの今シーズンが始まった。演技冒頭の3回転ルッツはエッジの使い方が不鮮明と判定されるなど、得点は伸び悩んだが、「ちょっと緊張していた。でも、いつものことだから」と、あっけらかんと振り返る。
今季からカナダ・トロントに拠点を移した。羽生結弦(ANA)のコーチでもあるブライアン・オーサー氏の指導を受ける。新居の契約、リンクまでの道のり、すべてが新鮮だった。そして、「彼らは本当にうまい。すべてが違っている」。羽生をはじめ、男子選手と一緒にこなす練習に刺激を受ける毎日だ。
髪形も、おでこを出していた五輪までとは一変し、前髪を下ろした。「何かを変えるためには、自分から変わらなければと思った。ヘアスタイルも新しくしました。気に入っています。新しい自分を感じます」。18歳は、変化を恐れない。(山下弘展)