今季限りで引退するDeNAの後藤武敏選手(38)が、本拠地の横浜スタジアム最終戦となった22日の中日戦終了後、引退セレモニーを行った。横浜高で同級生の中日・松坂大輔投手とDeNAの2軍コーチを務める小池正晃コーチが花束を贈呈。3人は涙を流しながら、それぞれ抱き合い、固く手を握り合った。
試合では七回に後藤が代打で登場すると、スタンドからは愛称の「ゴメス」コールが響き渡った。最後の打席は笠原の変化球に空振り三振。大きな拍手がわき起こり、後藤はヘルメットを脱いで声援に応えた。
後藤はセレモニーのあいさつで「代打で出たときの『ゴメス』コール、本当にうれしかったです」と語り、ファンやチームメート、家族らへ感謝を述べた。そして、「松坂世代の一員としていられたことに感謝し、今日引退します」とあいさつを締めくくった。最後にDeNAの選手らが後藤を胴上げしたが、そこには松坂も加わった。