大相撲の元横綱貴乃花親方(46)が25日、日本相撲協会に退職願を提出した。
貴乃花親方が会見 廃業へ「有形無形の要請受けた」
兄の花田虎上さん、退職願提出に「強い意志あるのでは」
ファンからは惜しむ声が相次いだ。
東京都江東区の貴乃花部屋の前では、「引退報道」を見て駆けつけたという近所の男性(77)が「びっくりした」と驚いた。貴乃花親方の伯父にあたる初代若乃花時代から花田家のファンで、朝稽古もよく見た。「稽古も声を出して厳しかった。なんだか切ない」
東京のJR両国駅前。国技館近くで生まれ育ったという海老原孝司さん(69)=千葉市稲毛区=は「辞める理由がない。一門に所属しなければいけないということ自体が閉鎖的で、おかしい」。一方、千葉県船橋市のアルバイトの男性(67)は「自分が折れて部屋を残すことも一つ(の手)だったのではないか」と話した。
国技館そばに住む主婦(50)は「また相撲協会でもめごとか」とうんざりした様子。「貴乃花親方は古い体質の協会を正そうとしたのかもしれないが、志を同じくする仲間を増やすなどやり方を工夫すべきだったのでは」と話した。(荻原千明)