今季限りで現役を引退する日本ハムの石井裕也投手(37)が30日、札幌市内の球団事務所で記者会見に臨み、「14年間、プロ野球をやってきて幸せだった。かけがえのない時間だった」と言葉を詰まらせながら話した。先天性の難聴というハンディを持つ石井裕は交流のある聾(ろう)学校の子どもたちから花束を贈られ、笑顔を見せた。
西武が10年ぶりパ・リーグV 強打で開幕から首位堅持
その後の西武戦で、引退試合として今季初登板。3点リードの七回2死二塁で、横浜商工高(現・横浜創学館高)の後輩でもある秋山を141キロ直球で左飛に打ち取った。「大事な場面だったけれど、起用してくれた栗山監督に感謝したい。秋山選手と対戦できてよかった。いい思い出ができた」。笑顔でベンチに戻る左腕に、札幌ドームは大きな拍手に包まれた。