JR西日本は2日、人工知能(AI)の技術を活用したロボットが、観光地までの乗り換えなどを案内するシステムの実証実験を始めた。訪日外国人客を中心に顧客サービスを強化するためで、利用状況を踏まえて実用化を検討していく。
JR大阪駅に設置されたロボットは、日本語や英語で話しかけると、梅田スカイビルや通天閣といった観光地までの乗り換えを教えてくれる。トイレなど駅構内にある施設も案内する。
システムはJR西グループとメーカーが共同開発した。JR西は11月中旬にかけ、大阪駅と京都駅にロボット型とディスプレー型のAIシステムを二つずつ設置する。AIロボは訪日客らに対応するごとに、言葉のイントネーションや質問の仕方などを「学習」していく。(中島嘉克)